大阪市生野区は市の南東部に位置し、区内七つの神社祭礼に十六台の地車がお目見えします。大阪市二十四区の中で最大の数を有しており、その中の二台を見学する機会を得たので、二回に分けてご紹介したいと思います。
中川地区は北東部に位置し、清見原神社の氏子として夏・秋の神社祭礼に、地車を曳行しています。中川地車は、昭和二十六年に大工『大重』事伊川重松、彫師 松田正幸・金光要により二代目地車が新調されます。
昭和五十六年 淡路島『梶内だんじり株式会社』での大修理を経て、平成十年に泉州岸和田『大下工務店』『木下彫刻工芸』により一回目の大改修が行われ、獅噛み・三枚板・隅障子等を残し、彫刻は新調されました。
平成十二年には獅噛みを。平成二十一年 前回同様『木下彫刻工芸』にて….
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