近畿一円に存在する地車は、約900台以上と云われ、その約7割が上地車とされています。
上地車とは、昭和四十年代から研究者の間で呼び交された呼称で、泉大津市と忠岡町の境を流れる「大津川」の北側(上)と南側(下)とで地車の形態が異なる事から由来し、肩背棒・担い棒がある(上地車)無し(下地車・岸和田型)が根拠となっています。
下地車は、「岸和田型」一種類に対し、上地車は、地域・曳行方式により十数種類に分類されます。
本紙では、そんなバラエティーに富んだ、上地車を大々的に取り上げ、地車のみならず、地域・祭礼文化を掲載する地車情報紙です。
上地車情報誌である上地車新報(以下本紙)は、平成16年4月1日に創刊され、第6号まで上地車連合評議会の事業として刊行してきましたが、第7号より本紙運営事務及び出版業務の充実を図る為、上地車連合評議会所属団体として一部分離運営による上地車新報社が組織されました。
創刊 | 平成十六年四月一日 |
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本紙仕様 | A3判 (横297mm x 縦420mm)・全四頁 |
発行部数 | 1,500部(平成二十六年七月現在) |
発刊 | 年四回 |
編集部 | 宝塚市川面三丁目24-21 |
連絡先 | shinpo@kamidanjiri.com |
上地車について
地車(だんじり)は、兵庫・大阪を中心に摂河泉地域をはじめ、奈良県・和歌山県などで曳行され、約900台以上存在しているといわれます。その形態は、地域や曳行方法なので多種多様に異なり、大きく分けて上地車(かみだんじり)と下地車(しもだんじり)の二つに分類されます。下地車とは、肩背棒が付かない「岸和田型」地車 一種類を指すのに対し、上地車は、肩背棒が付く地車・岸和田型地車以外の地車を指し、「神戸型」「大阪型」「住吉型」「堺型」など十数種類に分類され、現存する地車の約7割が上地車とされています。